「究極の包茎手術考」 |
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究極の包茎手術とは何であろうか? 患者の気持ちのなって考えるならば、『ある朝起きたら包茎が治っていた!あるいは、むけていた!』という状態に限りなく近い仕上がりという答え方もあるのではないだろうか? もちろん、現実には、ある朝起きたら包茎が治っていたなどということはあり得ないのであるが、あくまで手術を受けるのは患者であるから、その患者の主観に立っての答えである。 では、もう少し具体的に考えて、それを実現するための必要条件は何であろうか? これも、細かいものまで数え上げるといくつも挙げることができるが、客観的なものに限って検討しよう。 そうすると、次の2つが典型要素といえるだろう。 (1)美容外科(または広く形成外科)水準の卓越した手術手技 (2)一人ひとりの形状に合わせた最適のデザイン そこで、各々につき考察を加えていこう。 先ずは、(1)についてであるが、美容外科(または広く形成外科)の手術手技の基本要素としては、切開と縫合である。手技としては他にも剥離など様々なものがあるが、今は前者に限定しよう。ペニスは円筒形であり包皮はそれを包み込むため曲面である。たるみもある。この状況でデザイン通りに切開する技術は不可欠である。他院で手術を受けた傷跡修正患者の縫合跡を見ていると、切開ラインが蛇行しているものがほとんどである。曲面であっても常に安定してまっすぐにメスを進める技術がないと叶わない。次に、縫合であるが1ミリ水準で皮膚を縫い合わせなければならない。これまた、先の他院修正患者を診察していると、革の財布の方がよほど細かく丁寧に縫ってあるなあと思えるレベルの症例が少なくないのである。 さてさて、このような基本手技だが、これもブラックジャックのようにとなると顕著な差が出てくるが、一歩下がって標準レベルを想定したとしても、やはり一流の指導医の下で膨大な数の修練を積まないことには到達しえないということである。手先が器用であることなど大前提の上でである。 そうすると、泌尿器科専門医とは何であろうか?一般病院勤務の泌尿器科医であれば手術の件数など限られたものである。かれらは、形成外科ではないから、一般外科医としての縫合技術修練しか受けていない。となると、(1)を満たすのは不可能であるのは、火を見るより明らかである。 ちなみに、個人医院の泌尿器科医であるが、彼らは勤務医から独立しただけの話であり、基本手技については同じである。 次に包茎専門クリニックとは何であろうか?包茎を専門に診療を行っているというだけで、それ以上は何も語っていない。そして修正患者を診察していると、広告でしばしば見かけるこのような包茎専門クリニックの患者の何と多いことか・・・。広告で、“10の安心”と謳おうが、“20の保証”と叫ぼうが、このようなチェーン系クリニックのほとんどの医師は泌尿器科専門医またはそれ以外の外科とは無関係なドクターである。 仮にも包茎治療を看板に掲げるならば、今まで述べてきた最低基準だけはクリアしてもらいたいものである。 次に(2)に移ろう。 『一人ひとりに合ったデザイン』は、いまや猫も杓子も謳っているので、まったく中身のないコピーと化してしまっている。きまったルーティーンでさっさとデザインしたり、いわんやクランプという器械を使っているドクターに、私の言う意味での『一人ひとりに合ったデザイン』という意識など毛頭ない。過不足なく切除するための切開ラインを引くのは当たり前の作業である。このような当たり前の作業を『一人ひとりに合ったデザイン』と呼ぶのならば、およそ手術と呼ばれるものならばすべての医師が『一人ひとりに合ったデザイン』で行っているということになり、主義として掲げる言葉ではないことになる。。 ただ、実際の現場のレベルはと言えば、この“当たり前”すら覚束ないドクターが限りなくいるのも事実であるが・・・。このような手術をするべきでないレベルのドクターは、まずは(1)で示唆した形成外科水準の手技をマスターした上で、莫大な包茎手術の症例を助手の立場で経験しないことには真性やかんとんのような、やや難易度が高くなる症例で立ち往生して、無理に手術をするとほとんどのケースで患者は修正の再手術を余儀なくされることになろう。 では、私の言うで『一人ひとりに合ったデザイン』とはどういうことを意味するのか?それは、前後左右の微妙な余りの差、百人百様の小帯の3次元的仕上がりなどに、如何にして自然な美しさを与えるかということに徹底的にこだわるということなのである。小帯温存というのは、小帯の下に切開線をV字形に置くことではない。これを追求するのは、私の凝り性な性分でもあり、プライドでもある。 形成外科水準の縫合と標準的なデザインで手術できるならば、包茎手術を行う医師としては十分である。 でも、わたしはさらにプラスアルファを患者に提供したい。良い意味でのサプライズといってもよいかもしれない。中には『普通に仕上げてくれて十分ですよ』という患者もいる。しかし、そのような患者でさえ、術後の仕上がりを見て、「ここまで見事に仕上がるものなのか!!」という喜びと驚きの表情に出会うとき、わたしは最高の喜びを感じるのである。 |
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